2022.07.03 (Sun)
「長栄座伝承会 むすひ」プログラム紹介♪vol.5
多彩で豊かな独特の音色が魅力の尺八。
その音色は多くの人を虜にし、近年では海外でも尺八に親しむ人が増えています
今回は、そんな尺八とダンスのコラボレーションでお贈りする、
尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」 をご紹介します
この記事は、ジャンルを超えた珠玉の芸たちが”むすひ”をテーマに、一年に一度、蜃気楼の如く現れては立ち消える芝居小屋「長栄座」に集結する芝居小屋「長栄座」夏のフェスティバル2022のメイン公演「長栄座伝承会 むすひ」の演目をご紹介するシリーズの第5弾
この尺八とダンスのコラボレーションは、「長栄座伝承会 むすひ」の1日目(7/30)、第1部に登場します

尺八とは


このプログラムは、古典本曲から現代音楽まで幅広く取り組み、様々なジャンルとの共演も積極的に行っておられる尺八奏者 川崎 貴久 さんが演奏する「魂ふり 長管尺八のための」(廣瀬量平作曲)と、「自身の身体でこそなしえるダンス」と共に「人と自然が共生し、平和な世となる踊り」を追求する OBA さんによるダンスのコラボレーション。
なんと、川崎さんから今回の公演に向けてメッセージが届きましたので、ご紹介します

此の度、2年目の長栄座伝承会「むすひ」へ、昨年に引き続きまして出演させていただきます尺八演奏家の川崎貴久です。今回の第一部にて出演させていただく『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』について少しお話しさせていただきます。
長栄座伝承会「むすひ」の舞台におきましては、野村祐子先生の新作「駅名連歌 まいばらはつ」の初演をはじめ、枠に囚われない、「伝承をふまえた上での新しい試み」に挑戦させて頂いております。このような、新しい可能性を追求することのできる貴重な機会を頂戴できます事を、心より嬉しく思っております。
今回の『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』にて演奏させて頂きます楽曲は廣瀬量平作曲「魂ふり 長管尺八のための」です。
『「たまふり」とは「魂振」とも書かれ、古代において人間の心や体の弱まりを奮い起こさせるための儀式のことである。それは呪文や歌や舞をともない、時には楽器たとえば笛や琴大鼓などともに所作されたともいわれる。(廣瀬量平・CD解説より抜粋)』
この楽曲には、地の底より這い出る悪霊や病魔、それを鈴や御幣を振い祓うシャーマン。その対峙が時に静かに時に荒々しく描かれています。
今回、OBAさんのダンスと共に、『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』の世界をどのように演じ奏ずることが出来るのか、初めての試みに対する幾許かの不安と緊張、しかしそれを遥かに上回る期待と予感を胸に、舞台に臨ませて頂きます。
2022年7月30日、この一夜限りの舞台に、是非とも足をお運びいただけましたら幸いです。

2021年度(令和3年度)長栄座伝承会 むすひ 「駅名連歌 まいばらはつ」 より
メッセージにもある通り、川崎さんには昨年の「長栄座伝承会 むすひ」にもご出演いただいており、作曲家の無茶ぶりにも果敢に挑戦してくださるとっても優しくて真面目な方です
当館のある職員は彼をひとことで表すと「温厚な挑戦者」と言います。
普段は出会うことのない2つのジャンルが協同で贈る、衰弱した心と体を奮起させる“魂振”を観られるのはこの時限り
この機会をお見逃しなく


長栄座伝承会 むすひ~東西を結び、刻を結び、乾坤を結ぶ~
2022年7月30日(土)、31日(日) 両日とも14時開演(13時30分開場)
会場:滋賀県立文化産業交流会館 イベントホール内特設舞台「長栄座」
料金:一般 3,500円/青少年(25歳未満) 2,000円

第1部 <邦楽アラカルト>湖国神在祭 ~むすひの芸能撰~
<7月30日(土)>
①舞楽への誘い
小野真龍(天王寺楽所雅亮会副理事長・関西大学客員教授)
②舞楽「蘭陵王」
天王寺楽所雅亮会
舞人:小野真龍
打物:寺西覚水 巖水法光 多治見眞篤
鳳笙:林絹代 塩田隆志
篳篥:前川隆哲 髙木了慧
龍笛:中原詳人 勘田紅美
装束方:吉光信昭
③和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」
尺八:川崎貴久 Dance:OBA
<7月31日(日)>
①平家琵琶「竹生島詣」
菊央雄司
②長唄への誘い
唄:杵屋利光 三味線:杵屋勝九郎
③和楽器コラボ 箏・十七絃×チェロ×打楽器 箏とチェロによる二題
「萌永 germinatio-八千代獅子賛歌」(中村典子作曲)
「水滸唱歌」(星谷丈生作曲)
箏:麻植美弥子 麻植理恵子
チェロ:ルドヴィート・カンタ
打楽器:山内利一
第2部 駅名連歌 まいばらはつ~東海道線各駅停車名古屋ゆき~
作詞:くろこと 作曲:野村祐子
〈箏・十七絃・三弦〉
野村祐子
滋賀県邦楽専門集団「しゅはり」
「邦楽専門実演家養成事業」修了生
〈尺八〉川崎貴久
〈民謡〉成世昌平
〈合唱〉彦根児童合唱団
第3部 響鳴~日本三大弁財天と宇賀神将十五王子~安芸宮島 厳島弁財天と五王子
作詞:千野喜資 作曲:杵屋佐吉 切り絵:早川鉄兵
<三味線>杵屋佐吉 杵屋浅吉 今藤龍十郎
<唄>杵屋佐喜 杵屋正則 杵屋勝英治
<琵琶>田中奈央一
<囃子>福原百之助 福原鶴之助 望月左太助 福原遊馬 福原寛瑞
※第2部、第3部は両日とも、同内容・同一キャストで上演します。



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その音色は多くの人を虜にし、近年では海外でも尺八に親しむ人が増えています

今回は、そんな尺八とダンスのコラボレーションでお贈りする、
尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」 をご紹介します

この記事は、ジャンルを超えた珠玉の芸たちが”むすひ”をテーマに、一年に一度、蜃気楼の如く現れては立ち消える芝居小屋「長栄座」に集結する芝居小屋「長栄座」夏のフェスティバル2022のメイン公演「長栄座伝承会 むすひ」の演目をご紹介するシリーズの第5弾

この尺八とダンスのコラボレーションは、「長栄座伝承会 むすひ」の1日目(7/30)、第1部に登場します


尺八とは



《尺八②》
— 文産会館(滋賀県立文化産業交流会館) (@shigabunsan) June 30, 2022
狭義には「普化(ふけ)尺八」。
現在の尺八はほとんどがこれに当たる。
江戸時代は普化宗の法器として虚無僧(こむそう)のみが吹奏した。
明治時代に普化宗が廃止されたことにより庶民の間にも広まり、三曲合奏や民謡の伴奏などに用いられるようになった。#ぶんさん古典芸能用語集 #尺八 pic.twitter.com/4BfygMLyc2
このプログラムは、古典本曲から現代音楽まで幅広く取り組み、様々なジャンルとの共演も積極的に行っておられる尺八奏者 川崎 貴久 さんが演奏する「魂ふり 長管尺八のための」(廣瀬量平作曲)と、「自身の身体でこそなしえるダンス」と共に「人と自然が共生し、平和な世となる踊り」を追求する OBA さんによるダンスのコラボレーション。
なんと、川崎さんから今回の公演に向けてメッセージが届きましたので、ご紹介します


此の度、2年目の長栄座伝承会「むすひ」へ、昨年に引き続きまして出演させていただきます尺八演奏家の川崎貴久です。今回の第一部にて出演させていただく『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』について少しお話しさせていただきます。
長栄座伝承会「むすひ」の舞台におきましては、野村祐子先生の新作「駅名連歌 まいばらはつ」の初演をはじめ、枠に囚われない、「伝承をふまえた上での新しい試み」に挑戦させて頂いております。このような、新しい可能性を追求することのできる貴重な機会を頂戴できます事を、心より嬉しく思っております。
今回の『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』にて演奏させて頂きます楽曲は廣瀬量平作曲「魂ふり 長管尺八のための」です。
『「たまふり」とは「魂振」とも書かれ、古代において人間の心や体の弱まりを奮い起こさせるための儀式のことである。それは呪文や歌や舞をともない、時には楽器たとえば笛や琴大鼓などともに所作されたともいわれる。(廣瀬量平・CD解説より抜粋)』
この楽曲には、地の底より這い出る悪霊や病魔、それを鈴や御幣を振い祓うシャーマン。その対峙が時に静かに時に荒々しく描かれています。
今回、OBAさんのダンスと共に、『和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」』の世界をどのように演じ奏ずることが出来るのか、初めての試みに対する幾許かの不安と緊張、しかしそれを遥かに上回る期待と予感を胸に、舞台に臨ませて頂きます。
2022年7月30日、この一夜限りの舞台に、是非とも足をお運びいただけましたら幸いです。

2021年度(令和3年度)長栄座伝承会 むすひ 「駅名連歌 まいばらはつ」 より
メッセージにもある通り、川崎さんには昨年の「長栄座伝承会 むすひ」にもご出演いただいており、作曲家の無茶ぶりにも果敢に挑戦してくださるとっても優しくて真面目な方です

当館のある職員は彼をひとことで表すと「温厚な挑戦者」と言います。
普段は出会うことのない2つのジャンルが協同で贈る、衰弱した心と体を奮起させる“魂振”を観られるのはこの時限り

この機会をお見逃しなく



長栄座伝承会 むすひ~東西を結び、刻を結び、乾坤を結ぶ~
2022年7月30日(土)、31日(日) 両日とも14時開演(13時30分開場)
会場:滋賀県立文化産業交流会館 イベントホール内特設舞台「長栄座」
料金:一般 3,500円/青少年(25歳未満) 2,000円


<7月30日(土)>
①舞楽への誘い
小野真龍(天王寺楽所雅亮会副理事長・関西大学客員教授)
②舞楽「蘭陵王」
天王寺楽所雅亮会
舞人:小野真龍
打物:寺西覚水 巖水法光 多治見眞篤
鳳笙:林絹代 塩田隆志
篳篥:前川隆哲 髙木了慧
龍笛:中原詳人 勘田紅美
装束方:吉光信昭
③和楽器コラボ 尺八×Dance 長管尺八による舞曲「魂振」
尺八:川崎貴久 Dance:OBA
<7月31日(日)>
①平家琵琶「竹生島詣」
菊央雄司
②長唄への誘い
唄:杵屋利光 三味線:杵屋勝九郎
③和楽器コラボ 箏・十七絃×チェロ×打楽器 箏とチェロによる二題
「萌永 germinatio-八千代獅子賛歌」(中村典子作曲)
「水滸唱歌」(星谷丈生作曲)
箏:麻植美弥子 麻植理恵子
チェロ:ルドヴィート・カンタ
打楽器:山内利一

作詞:くろこと 作曲:野村祐子
〈箏・十七絃・三弦〉
野村祐子
滋賀県邦楽専門集団「しゅはり」
「邦楽専門実演家養成事業」修了生
〈尺八〉川崎貴久
〈民謡〉成世昌平
〈合唱〉彦根児童合唱団

作詞:千野喜資 作曲:杵屋佐吉 切り絵:早川鉄兵
<三味線>杵屋佐吉 杵屋浅吉 今藤龍十郎
<唄>杵屋佐喜 杵屋正則 杵屋勝英治
<琵琶>田中奈央一
<囃子>福原百之助 福原鶴之助 望月左太助 福原遊馬 福原寛瑞
※第2部、第3部は両日とも、同内容・同一キャストで上演します。


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