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2023.07.27 (Thu)

「スティーヴ・ライヒ/ドラミング~湖国が生んだ打楽器奏者の協演~」の制作発表を行いました!

文化産業交流会館では開館35周年を記念し、滋賀県にゆかりのある打楽器奏者17名と声楽家2名、ピッコロ1名によるスティーヴ・ライヒ「ドラミング」のコンサートを開催いたします
これに伴い、去る7月6日、「スティーヴ・ライヒ/ドラミング~湖国が生んだ打楽器奏者の協演~」の制作発表を行いました。

当館館長のほか、公演にご出演いただく北川皎さん(グロッケン)、中谷満さん(ボンゴ)、宮本妥子さん(ボンゴ)、畑中明香さん(ボンゴ)、中村めぐみさん(マリンバ)、島田菜摘さん(マリンバ)、國領愛歩さん(マリンバ)、山田佳那子さん(マリンバ)、石垣真結子さん(マリンバ)にご出席いただき、公演の見どころや魅力などを発表しました。


ここでは、コメントを一部抜粋してご紹介します!



竹村館長

文化産業交流会館は4月に開館35周年を迎えた。
当館ではこれを記念し、会館の想いがこもった3つの公演を制作している。
第1弾として、現代音楽の巨匠であるスティーヴ・ライヒ作曲「ドラミング」の演奏会を9月に開催する。
当館では開館間もないころから、滋賀県出身や在住の若手演奏家の公演に取り組んでおり、特に今回登壇いただいているみなさんにはこれまで大変お世話になっている。
この度そういった方々の協力を経て、この演奏会が実現した。
この公演は、35周年を迎えた当館とともに、9月に25周年を迎えるびわ湖ホールの2会場で開催。
滋賀にゆかりのある打楽器奏者による「ドラミング」の演奏で、音楽の魅力や醍醐味を感じていただくとともに、20名の素晴らしい演奏家を更に多くの方に知っていただきたい。


中谷満さん(ボンゴ)

瀬田に生まれ、大阪フィルハーモニー交響楽団で35年間打楽器奏者として演奏してきた。現在は大学で若い演奏家の指導にあたっている。
滋賀県には感謝しきれないほど支えられてきた。特に文化産業交流会館やびわ湖ホールではたくさんの演奏会を企画していただき、我々も育ってきたと大変感謝している。今回35周年でこの公演を企画していただけたことも大変有難い。
ドラミングは、約60分程度の作品。
ライヒは「ミニマルミュージック」を研究し多くの作品を作曲している。
その中でも大曲の「ドラミング」はグロッケンやマリンバ、ボンゴなどの各部門に分かれているが、それぞれの部分で同じフレーズをリズムを少し変化させながら繰り返していく音楽。1曲の中でだんだんリズムや音色の色彩が変化してグラデーションが進み、宇宙に導かれるかのような異様な感覚を感じる。
今回出演する打楽器奏者は北川さんから順番に繋がってきた。北川さんから学んだことを宮本さんや畑中さんに教え、彼女たちが育てた奏者も出演する。この50年、60年と紡いできた滋賀県打楽器の歴史のもと今回の公演を実現できることがとても嬉しいし、これからの滋賀県打楽器にも繋げていければという想いで演奏したい。


宮本妥子さん(ボンゴ)

滋賀県にゆかりのある打楽器奏者のみなさんと共演できることを大変嬉しく感じている。
今回主催者から「滋賀県は打楽器奏者が多いので、35周年記念に合わせて打楽器奏者のみなさんでなにか公演をしたいがどのような内容が良いか」と声をかけていただいた。「ドラミング」は技術面以外でも「フェイズ」(わざとリズムをずらす特殊奏法)など合わせの練習に大変時間がかかるため演奏機会が少ないが、滋賀ゆかりの奏者たちだからこそできると考え提案させていただいた。
滋賀県は「打楽器王国」と言えるくらい打楽器奏者が多いと言われるが、これは奏者として憧れの存在でありお人柄も優しく人間力豊かな北川先生、奥村先生、中谷先生を中心に愛情たっぷりで私たちを育てていただいたおかげ。今は私や畑中さんなどがその教えを若手に継承し、大きな歴史となってきた。
北川先生、奥村先生、中谷先生が居られなければ滋賀県でこのような豪華な編成で「ドラミング」の演奏はできなかったと思う。
今回の出演者は滋賀にゆかりのある奏者であり、世界に発信し続けている奏者でもある。この「ドラミング」も、日本だけでなく世界へ発信する気持ちで演奏したい。


北川皎さん(グロッケン)

中谷さんや宮本さんたちが若い方々に歴史を繋いでいってもらえたことを嬉しく感じている。
「ドラミング」はとてもただ事では演奏できない大掛かりな曲であり、抜粋で演奏されたり、全曲は全国どこかで数年に一度演奏されるくらいの演奏機会の少ない曲。「ドラミング」を滋賀県で演奏することになったと聞き、そんな曲を滋賀ゆかりの打楽器奏者で演奏できるときがやっとやってきたという想いでいっぱいになった。
我々がいくら一生懸命練習しても実現できることではなく、文化産業交流会館やびわ湖ホールの多くの方に支えられ実現できることに感謝している。
私は今年80歳になるが、中学の吹奏楽で打楽器をはじめ、打楽器の魅力に取りつかれ音楽高校・大学に入学、京都市交響楽団で40年打楽器を演奏してきた。長い打楽器人生の集大成としてこの大曲に取り組む。最後の力を振り絞ってこの公演を成功させたい。


中村めぐみさん(マリンバ)

滋賀県の打楽器をけん引されてきた先生方や県内外で活躍されている同門の大先輩方と共演できることに身が引き締まる思いとともに、いよいよ「ドラミング」を演奏できることに打楽器奏者としてワクワクしている。
「打楽器王国」といえどもこれだけ多くの打楽器奏者が一堂に会するのはなかなかない機会で、私たち自身も打楽器奏者が17名を集まる公演はあまり経験がないので、どうなるのかとても楽しみ。
「ドラミング」はリズム自体はとてもシンプルだが、「フェイズ」によって新しい世界が作り出されるのがとても面白い。私たち演奏家は「合わせること」は練習するが、「ズラすこと」は普段練習していないので、とても勇気が要り難しい点であり面白いポイント。成功させるためには演奏技術以外に奏者同士の信頼関係が重要である。打楽器奏者17名を集めることはできるが、今回はみんなが同門であるということが推しポイント。同門だからこその安心感があり、当日は良い化学変化を起こしたい。お客様と一緒にライヒの音の世界を楽しめれば。


畑中明香さん(ボンゴ)

スティーヴ・ライヒの作品はこれまで多く取り組んできた。
彼の作品は、クラシック音楽のようにロマンティックな旋律はなく、シンプルなリズムと音を使って淡々と創り上げていく音楽で、一見人間の感情とは全く別のところで書かれていそうだが、演奏を聴いてみるととても人の心に迫ってくるところが不思議だと感じながら演奏している。
ライヒファンは全国に多くいるため、当日はそういったファンの皆さんと一緒にライヒの音楽を味わいたい。


島田菜摘さん(マリンバ)

これまで、文化産業交流会館の若手支援の事業に2度出演させていただいた。
今回、憧れの打楽器奏者のみなさんと憧れの曲を演奏できるということで身の引き締まる思いで準備している。
ライヒはミニマルミュージックの先駆けであるだけでなく、世界中の民族音楽を研究したりコンピュータを使って作曲する作曲家で、好奇心旺盛な作曲家だと感じている。
「ドラミング」はシンプルなリズムが出てくるが、「フェイズ」により様々な音の景色が現れる。演奏したり聴いたりしていると、意識が自分の身体から離れていくような感覚やグラデーションのような景色が感じられる。
お客さまには事前にライヒについて勉強してから聴いていただいても、先入観なく聴いていただいても面白い鑑賞体験ができると思う。2日間とも違った演奏になると思うので、2公演続けての鑑賞もおすすめ。


國領愛歩さん(マリンバ)

中高時代、大学生時代からお世話になっている先生方と、生まれ育った滋賀県で「ドラミング」を演奏できることは光栄で、本番が楽しみ。
「ドラミング」は一人一人のフレーズが少しずつズレ複雑で豊かな音になっていくのが魅力だと感じている。「ドラミング」やミニマルミュージックの魅力を伝えられるよう、準備に取り組んでいる。
マリンバではどういったマレットを使うか奏者同士や先生方と相談するなど準備段階から丁寧に作り上げている。
国内で演奏されるのは珍しく、特に滋賀県での演奏機会はほとんどないため、是非生の演奏を聴いてもらいたい。


山田佳那子さん(マリンバ)

尊敬する先生方・先輩方と「ドラミング」を演奏できるのが嬉しい。
今は緊張しているが、当日コンサートが開演し、1音目が鳴り、長い時間をかけて到達する最後の1音が鳴りやむまでの間、私たち演奏者やお客様、制作サイドの様々な「気」が集中するのではないかと想像すると大変ワクワクしている。たくさんの方とその場を共有したい。


石垣真結子さん(マリンバ)

この作品はテーマがシンプルなので最初は機械的に聞こえるかもしれないが、テーマを反復し「フェイズ」に移るまでの時間は奏者に任せられており、即興性とシンプルで機械的な二面性が魅力だと感じている。組み合わせ方によって様々な可能性があることに気付かされる曲で、みなさまにも会場に足を運んでいただき、その場でしか感じられない音楽を体感していただきたい。


出演者からのコメントのあとは、質疑応答を行い、

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公演でお贈りするスティーヴ・ライヒ作曲「ドラミング」の抜粋をボンゴで演奏。

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音が少しずつズレていく「フェイズ」も実演いただきました!



最後に写真撮影を行い、制作発表会を閉会しました

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このことについて、現地でご取材いただいた京都新聞様に取り上げていただきましたので、こちらもご紹介します

https://kyoto-np.co.jp/articles/-/1070439
京都新聞
「打楽器王国」滋賀から世界へ ゆかりの奏者が巨匠スティーヴ・ライヒの「ドラミング」に挑む | 2023.07.20


「スティーヴ・ライヒ/ドラミング~湖国が生んだ打楽器奏者の協演~」は現在チケット好評発売中
みなさまのご来場を心よりお待ちしております

公演情報

スティーヴ・ライヒ/ドラミング 湖国が生んだ打楽器奏者の協演
9月9日(土) 13時30分開演(12時45分開場)
滋賀県立文化産業交流会館 イベントホール
一般 2,000円/青少年(24歳以下) 1,000円

9月10日(日) 15時開演(14時開場)
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
一般 3,000円/青少年(24歳以下) 1,000円

https://www.s-bunsan.jp/event/20002.html

0909ドラミング表

0909ドラミング裏
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